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◆なかとみ、「藤原竜也」を語る。◆

なかとみ…新潟県出身、東京都在住。好きな俳優は藤原竜也、椎名桔平等。

収録日:2020年7月4日

 

――藤原竜也のことはいつから好きなの?

「11歳です(即答)」

 

――そのとき何があったの?(笑)

 

「私が11歳の、あれは1月ですよ。大河ドラマ『新選組!』がスタートしたんです」

――なるほど!

 

「うちは大河ドラマを必ず観る家庭だったんです。特に『新選組!』は香取慎吾君が主演で、私でも知ってる人たちが出演してたから最初からちゃんと観ていて。初めのうちは山南敬助役の堺雅人さんを好きになったんです、お侍さん姿がカッコ良くて。そうやって『新選組!』にハマっていたら、母親がNHKの出してる公式のガイドブックみたいなのがあるじゃないですか、あれを買ってきてくれたんですよね。そこに、主要な役者さんだけは出演してる時の衣装じゃない、洋服での写真も載っていて。で、沖田総司役の竜也君がニット帽を被った姿で写ってたんですね。それが本当に超カッコ良くて!! その写真を見た瞬間に恋に落ちたというか。え、これが沖田君やってる人!? みたいになって」

 

――ギャップ萌えみたいなこと?

 

「そうそうそう! この人なんだ!? ってなって。小学5年生の冬で、もうパソコンとかもいじれたので画像検索して、常にドキドキしてた……」

 

――顔が超ドストライクだったってことでいいの?(笑)

 

「そう! それからは『新選組!』で沖田君やってる時の竜也君も好きになっちゃって……。あれは衝撃的でしたねぇ、竜也君との出会いですもん。それからずっと好きだもんな! 忘れられない……」

 

――そうだったのか……。

 

「その年のクリスマス…だから小6なんですけど、うちは小学生まではサンタさんが来るので、普通にサンタさん宛に手紙で欲しいものを書いていたんですね。ただ、クリスマスのちょっと前におつかいを頼まれたか何かで、母親の財布を触る機会があったんです。そしたらレシートが出てきて、紀伊國屋書店で3,000円の書籍っていうのをたまたま見かけて。でも、それも別に覚えようとか意識してたわけじゃなかったんです。そのまま、ふーんって忘れてたんです。で、クリスマス当日になって、その年のプレゼントは毛糸の手袋と帽子と、ちょっと大きめのラッピングされた封筒が入っていたんです。何だろうと思って封筒を開けたら、21歳藤原竜也の写真集(『Twenty ONE』)だったんです」

 

――(笑)。

 

「ちょっとエッチなんですよね、上半身脱いでたり、リゾートホテルのベッドではだけてたり。写真集自体が手にするの初めてだったし、内容はそんなだし、ふぁ~~~!! サンタさんすげぇ~~~!!! ってなりました! 私、その年のプレゼントまでサンタさん信じてた派なんですけど。“サンタさんがこんなのくれるなんてすごい!!”って舐めるように眺めてたら、何年何月発行みたいなのが書いてある一番後ろのページに、□で囲まれた3,000って数字が書いてあって、それを見た瞬間に“あーーーー!!! これお母さんの財布にあった紀伊國屋3,000円じゃね!?”って、レシートの映像がバーッと脳裏に出てきて。“あ、お母さんだったんだ…”って、そこで初めて“サンタクロースは親だったのか~”っていうのを素直に受け止めました。それまでは友達が“サンタなんていないし”とか言っても、“いや、いるし!”って思ってたんで、まぁまぁショックでした。それを数年後に母親に言ったんですよ、“私、あの時にレシートを見ちゃって分かったんだよね”って。そしたら母親に“サンタはいるんだけど、うちは代理だから”って言われて。“あ、そっかそっか! 代理だったんだ~!!”って、またそこで言いくるめられて信じるみたいな(笑)。“フィンランドとかノルウェーにはいるんだけど、日本までは来ないから親が代理してる”って」

 

――そうそう、北欧にはいるよ(笑)。

 

「“そっかそっか、解決ぅー!!”って、今となってはいい思い出だなぁ。見てもらいたいんですよね、その写真集」

 

――21歳の藤原竜也?

 

「と、私が一目惚れした藤原竜也。ちょと待っててくださいね。(探し出してくる)これが最初に母親が買ってきてくれた『新選組!』の本です。で、こうやって出演者みんなが載っている中! 藤原竜也君が!!」

 

――あ! カッコ良いね、確かに!!

 

「ですよね!! 可愛いし、美少年。もーう、これで恋に落ち! クリスマスにこの色っぽい竜也君をお迎えして!!(『Twenty ONE』を開く)もうね、中身がヤバいんですよ、さっきのとは違う大人な竜也君が多くて。これで更に鷲掴みにされるという。ほら、これ、カッコ良いんですよ~、若いね~、初々しい! それでね、脱いじゃうんですよね~。ほら、すごい! 当時、めちゃめちゃ照れながら見てた気がする」

 

――小学生の頃だもんね。

 

「でも竜也君にハマっても、その頃って『バトルロワイアル』とかで話題になってたから、私はグロいの苦手なので作品を観る機会がなかなか無くて」

 

――当時って他に何に出演してたの? ちょっと調べるね……『八つ墓村』とか出てるね……(笑)。

 

「ほらぁ~、怖いもん! でもそれはTVで観たなぁ……」

 

――その後に古畑任三郎……。

 

「殺人犯ですよ! その時からもう始まってるんですよ~!!」

 

――猟奇犯の代表格みたいなイメージになってることについてはどうなの?(笑)

 

「あ、まただなって感じです(笑)。私、ちょっと前までは熱血教師役とかやって欲しかったんです。なんですけど、38歳になった竜也君が今何をやっても黒幕なんじゃないかって思っちゃう。ネットのセキュリティ関連のCMに起用されてるんですけど、すごい爽やかに“守ります!”とか言ってて、いやお前が天才ハッカーだろうっていうイメージですよ(笑)。最近『Diner ダイナー』って映画に主演して、いつも何かしらの天才っていう役どころが付くんですけど、『Diner ダイナー』は天才料理人兼殺し屋で、殺し屋専門のレストランの料理人。もう藤原竜也ありきだろうっていう脚本なんですよ。“藤原竜也を見ろ!!”みたいになってて、すごい面白かった。藤原竜也が藤原竜也をやってんな~、あっ藤原竜也が入った! 入ったぞ~~!! って……カッコ良かった。『カイジ』の最新作でも、竜也君が藤原竜也をすっごい頑張っていて。私は映画館でお酒を飲みながら竜也君を眺めるのが至福の時なんですけど、無意識によだれみたいに垂れてきちゃいましたもん、ハイボール」

 

――出演した映画の中だと一番好きな作品ってある?

 

「ありますよ~、それは人を殺さないんです、珍しいんですよ。『探検隊の栄光』っていう作品です。めちゃくちゃ良いです」

 

――『探検隊の栄光』…2015年の映画なんだ、割と最近。

 

「落ち目の俳優がバラエティー番組で体を張る仕事を引き受けてしまった…っていうところから始まるんですけど、その俳優が竜也君なんです。アマゾンみたいな密林で幻の動物を探すっていうロケに出るんですけど、真面目なので与えられた脚本を読みまくって期待に応えようとするんです。でも撮影班はすごいテキトーで、それに対してモヤモヤしながら進んでいくんです。で、後半になって藤原竜也が藤原竜也をするんですけど! その藤原竜也が良すぎて!!」

 

――(笑)。

 

「これもう絶対に藤原竜也のために藤原竜也を入れたなってシーンなんですけど、あまりにも藤原竜也が藤原竜也過ぎて、胸のあたりがこう、ううぅってなりました!! “あっあっあっ、竜也だー!!”って、もう120%の藤原竜也なんですよ! あと、トカゲの丸焼きみたいなのを食べるシーンで、本当に超嫌そうな顔して一口食べてうえぇ~ってするんですけど、そういうところも好き~~♡♡ みたいな。嫌なもの口に入れて出すだけでこんなにグッとくるなんて、本当にすごいことだなと思って。しかも人が死なない、最後まで楽しく観られる映画なんです!! 竜也君はそうやって私に16年間好きを与え続けてくれてるからね、すごいんです」

 

――その時間の長さは本当にすごいよね。

 

「就職して上京してきた頃に渋谷のスクランブル交差点とかで、藤原竜也がいるんじゃないかと思ってすごいきょろきょろしてた。街を歩いてる時はいつも探してましたね。“竜也君の居る東京に来てしまった!”みたいに、私は竜也君に希望を抱いて上京してきたんです。その年に竜也君が主演した『おかえり、はやぶさ』っていう映画がちょうど公開されたんですけど、上京した翌日に丸の内の映画館で観たのが本当に思い出ですね。それで今度はそのDVDが発売されるタイミングで、渋谷のタワーレコードで竜也君の衣装とかの展示があったんです。更にそこで予約をすると、飾ってある竜也君のサイン入りパネルが1名様に当たりますってキャンペーンで。“渋谷めっちゃ近い! 上京しちゃったもんね~!!”って、初めて渋谷のタワーレコードに行って」

 

――上京デビューが甚だしい(笑)。

 

「仲の良い同期の子と2人で行って、衣装が展示されてる前で写真撮ってもらって、DVDを引き換えに行ったんですね。その時に店員さんが抽選箱を出してきてくれて、ひとつ引いてくださいってパネルの抽選があったんですよ。で、引いたら赤い玉が出てきて……店員さんが慌て出して、“それ、当たりですよ!!”って」

 

――え!?(笑)
 

「“え!? 私が竜也を!? 当たった!!?”ってなって(笑)。ヤバいんですよ~、ちょっと見てください!(持ってくる)」

 

――すごい良いやつじゃん!!

 

「運命だと思いました。私はこのために東京に来たんだろうな、竜也君と結婚するんだろうなって思ってました。そしてその2年後、私の誕生日飲み会が開催される日のお昼、ヤフーニュースに“藤原竜也、結婚”って記事が出る、みたいな。みんながめっちゃ気を遣ってくれて、誕生会が慰め会みたいになるという(笑)。でも今は子供も生まれて、たまにバラエティー番組で子供のエピソードを話す時があるんですけど、そんな竜也君を観て“かわいぃ~~、嬉しそうに言うのすごくかわいぃ~~♡♡”って思います(笑)。あー、好きだなぁ~。竜也君に対する好きはドキドキみたいなのじゃなくて、もう仏様みたいな」

 

――ああね!

 

「心の拠り所というか、なんていうかな……」

 

――他の俳優さんとかバンドとかにきゃーきゃーしてても、常に燦然と輝く藤原竜也がいるってこと?

 

「そうですね、他の俳優さんに夢中になってて竜也君のことを思い出さなくても、いざ映画を観たら“竜也くーん♡♡”ってなるんです。だからもう…ホントにすごいなと、すごい人だなと。私の中にもぐってるんです。それで新作の映画が公開されたりすると、ぐわーっとマグマが沸き上がってくるんです。そういうことって他の俳優さんとかには無いんですよ。竜也君とは良い関係を続けてられてるんです」

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