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ほっしー…大阪府出身、大阪府在住。好きなアーティストはFoZZtone、渡會将士、Aimerちゃん(たっての希望で「ちゃん」付けで表記しています)、セカイイチ、アナログフィッシュ、星野源等。
収録日:2020年5月31日

 

――初めて行ったライブは何でしたか?

「人生初ライブは高校2年生の時に行ったレミオロメンのライブです。Zepp OSAKAでした。高校の友達と2人で行きました。2人とも人生初ライブでしたね」

 

――お2人のうち、どちらが言い出したかって覚えてますか?

 

「それは僕ですね。“ライブ、ちょっと行ってみようぜ”って。その時のアルバム『ether[エーテル]』がめっちゃ良かったから、2人とも“行ってみよう行ってみよう”ってなりましたね」

 

――そのあとはすぐ他のライブにも行くようになりましたか?

 

「そのライブがすごい良くて、1人で色々行くようになりましたね。ライブってやっぱりすごいなって思って。確か次に行ったのがScoobie Do、会場はたぶん磔磔でしたね、京都の」

 

――大阪人はライブ遠征しないって言われてますけど、ほっしーさん自身はどうですか?

 

「あ、それはもう本当、すみませんというか」

 

――いえ(笑)。絶対にツアーで来てくれるからとかなんですかね?

 

「あの、なんでしょう、時間がかかるなって。ちょっと遠いなって」

 

――予定の問題ですね(笑)。

 

「あと、1人で遠征した時に他にやることがあんまり思いつかないというか。誰かと一緒だったら遊んだりできるんでしょうけど、遠征先でやることが無かったら悲しいなって。大阪のライブでも僕は会場に着くのを極力遅くしてるんですね。みんなお客さん同士で“あ、どーもぉ!”ってなってる中で孤独なのが悲しくて。だから、遅く行くようにしてます」

 

――それは大阪人とは関係なく……。

 

「僕の孤独の問題ですね」

 

――(笑)。遠征に限らずで、フェスとかでも誰のライブでもいいんですけど、これは印象深かったなっていうライブを挙げるとすると何かありますか?

 

「それは遠征なんですけど、僕が行ったいちばん遠いライブ遠征が福岡で。一昨年(2018年)の話なんですけど、友達とAimerちゃんのライブに行こうって話になって。関西ではよく行くんですよ、大阪・兵庫・京都・奈良くらいまでだったら絶対。でもその時は満を持して“福岡行こうぜ!!”ってなったんですよね。友達もお子さんがいるんで、あんま遠征とか行かれへんのですけど、“いやここはもう福岡行くしかないで”って」

 

――なんで他の場所じゃなくて福岡だったとか理由はあるんですか?

 

「友人は家族と一緒に行くので、家族を遊ばせるところが必要だったんですよね。ほな、福岡・博多くらいだったらアンパンマンミュージアムあるし水族館行けるしってプランを立てて。それで奥さんに許可を得て…まぁチケットは先にもう取ってたんですけど(笑)。俺らがライブの間は好きに遊んでおいてって計画があったんです。ただ、なんで印象に残ってるかっていうと、そのライブの前々日くらいにその友達の親戚にご不幸がありまして、ちょっと行かれへんわってなって。“あぁ、行かれへんのか…”ってなったその次の日、ライブの前日にAimerちゃんの体調が芳しくないのでライブが中止という発表があったんです」

 

――ええ!?

 

「でももう飛行機のチケットも持ってるし、僕はその前日まで20日間くらい連勤してて、ライブのために。それが当日になったらすべてを失いまして、悲しみのまま福岡に1人で向かいました。ライブももう無いんですけど、とりあえず行って。すること無さ過ぎて午前中はイオンにいました」

 

――本当に1人だとすること無いんですね(笑)。

 

「色々考えてたんですけど、やっぱり友達と一緒じゃないと旅行って違うなと思って。悲しいなって思って他の友達に連絡してたら、その友達が博多行の切符と新幹線の画像をぺろーんって送ってきて。来てくれたんです。ライブは行ってないです」

 

――え、福岡は結局中止になっちゃったんですか? 延期ではなく?

 

「あ、はい、中止になっちゃいました。だからライブをやるはずだった福岡サンパレスホールの前でまた行けたらいいなと思って写真を撮って、それで、次の年に行きました!」

 

――(拍手)

 

「最初の友達はやっぱりもうあかんってなって、だから前の年にいきなり福岡に来てくれた友達にAimerちゃんの教育をして、それでまた一緒に行きましたね」

 

――他にも思い出深いライブなどありましたか?

 

「それは渡會将士さんのcafé Roomでの弾き語りライブですね。FoZZtoneが活動休止した後に初めて大阪で弾き語りをやるというので行きました。あれは本当に思い出深いです。その時、誰も知り合いがいなくて」

 

――また孤独が……。

 

「活動休止後、心にぽっかりと穴が開いて。ずーっと一生YouTubeと音源で補充しなきゃいかんのかと思ってるところにソロがあるぞと聞いて、それも満を持して行きましたね。これは行かなあかんと。ただね、この有り余る情熱をね、今回ばかりは誰かと共有しないと頭おかしくなってしまうと思って。それで終演後にお客さんがみんなグループになってね、話してたりするじゃないですか。そこに入りたいな~、でも無理やな~って思って、横に1人でいてはった女性の方に声かけたんですよ。“今日は1人で来られたんですか?”って。したら“私、今日、撮影で来たんですよ”って言われて」

 

――勇気出したのに(笑)。

 

「で、その方が“あの人らだったらいいんちゃいます?”みたいに、10人くらい輪になってるところを(笑)」

 

――でっかいとこオススメされた(笑)。

 

「だからみんなで話してるところに割って入って、“スイマセン、僕も…!!”って(笑)。あれが初めてライブハウスで人に話しかけた経験です、楽しかったですね。皆さんが輪に入れてくださって、それで今に至りますね」

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