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  • asami1837

Blueglue『SS』インタビュー


◆“女の子が好きだ!”って中に全部詰まってる、それだけでたぶん良いんだろうなって。

――今回のミニアルバム、コンセプトが“僕とガールフレンドの季節の物語”ということなんですが、このアイディアはどこから出てきたんですか?

渡邊直也(Vo.&G)「これはですね、2014年に僕が色々考えていたんですね。何をやりたいのかとか…結構潜ってたんです。自分って何者なんだろうとか、実家を出たタイミングでもあったので考えることが多かったんです。その中で1年間かけて辿り着いたことが、別にバンドがどうとかじゃなくて、こういう音楽がやりたいんだとかでもなくて、“僕は女の子が好きなんだ”っていうだけが、たぶん間違いが無い。逆に言うと、それしか自信持って言えることが無いなって結論に至ったの。それだけは誰に何を言われようと本当だなって。だから、それを落とし込んだ作品を作れば正しいんじゃないかなって」

――自分の本質というか?

渡邊「本当はそこだなって。結局は」

――他の2人はその考えを聞いた時にどうだったの?

渡邊「このくだりの時って、俺あんまり話してなかったよね?」

竹中駿介(Dr.)「潜ってたことは事後報告で、“俺、去年潜ってたんだ”って言われて、“ああ、潜ってたんだ!?”って(笑)。バンドはバンドで、去年も『さよなら東京』のシングルを出したり『CAMP e.p.』を作ったり色々あったので、普通に進んでたように感じていたから。で、僕らもここらでパンチのあるものが欲しいなと思ってたところに渡邊さんが“俺、女の子が好きだから”って話をしてくれた時、“なんて分かりやすいんだ!”って。“おお、いいじゃんいいじゃん”って思ったの。“女の子~? それはお前が思ってればいいだけじゃん”とは思わなかった。それやろうよって」

渡邊「歌で何を言いたいのかとか、本当のことを言いたいなとか考え始めるんですよ。でも、そういうことを僕が考えても浅はかで軽くなるんで。“女の子が好きだ!”って中に全部詰まってる、それだけでたぶん良いんだろうなって。それが去年の末に非常に一気にクリアに見えて。それから曲を書いて…たぶん10曲くらい候補があったのかな。それで“春夏の物語にしよう”って曲を絞っていって生まれたコンセプトアルバム、ということになりましたね。」

齋藤涼介(Ba.)「今回、昔より分かりやすい感じになったなって思いましたね」

――アートワークも、このジャケ写が出た時にすっごいびっくりしたんですけど。これはどういうアイディアだったんですか?

竹中「カッコいいの撮りたいねって(笑)」

――(笑)

竹中「去年作った『CAMP e.p』のアートワークが良かったこともあって、その時と同じチームで作りました。あれをやった時に“あ、これ行けるな”と思ったから。なんというかそういうスタイルというか…衣装とかガチッと決めて作り込んだものをやるのも良いじゃないかと。今回は<ガールフレンド>っていう分かりやすいテーマもあるし、春夏盤っていうのもあったし。撮る前にアルバムタイトルも決まってたっけ?」

渡邊「タイトルはまだ迷ってたかもね。でももう春夏盤で、ガールフレンドの物語でってコンセプトはあったから」

竹中「ファッション誌みたいな写真が撮りたいんですってカメラマンの人と話して。<デート特集>みたいな」

――なるほど!

竹中「ただカッコいい、お洒落、ファッション、みたいな。今まで僕たちが見せたことのない感じが出せたら良いなって思ってやってもらった作品です」

――直也くんに関しては以前からこういうイメージはあったけど、他のお2人には正直ちょっとギョッとしました(笑)。

渡邊「りょうこ(齋藤)、ヤバいよね(笑)」

齋藤「テクノとかヒップホップの人みたいって言われました」

全員「あー(笑)!!!」

渡邊「超笑ったもんね、セレクトした時(笑)」

竹中「俺、悔しかった」

――(笑)。ただ、アルバムと合わせてみるとハマってるんだなって思いました。

渡邊「自分たちだけではこういうものは全然出来ないから。例えば花を持つとか、全部お任せましたね」

1.ロマンチック

――今回、季節の物語ということなので1曲ずつ順にお話伺っていきたいんですけど。始まりが『ロマンチック』で。去年の夏に『スーパースター』って曲を発表してからの『ロマンチック』って、本当に開けているというか。『ロマンチック』ができたのはいつくらいですか? 『SS』リリースが決まってからの話?

渡邊「もうアルバムコンセプトは決まってる時で…何かね、曲自体はこうパッと、サビのメロディが浮かんで。ああ、すごくキャッチーだなって。最初はリズムも今と違っていたんだけど、アレンジしていくうちに今の形になっていった。めっちゃ良いね、1曲目っぽいねって言ってすぐにライブでやった感じ」

――まさに恋の始まりみたいな感じが出てるよね。

渡邊「ね、テンション高くて良い。けっこうサラッと出来た感じだった」

――直也くんはいつもどの程度まで曲を仕上げてからバンドに持ってくるの?

竹中「曲によってですかね。『ロマンチック』はガッツリ1曲にして持ってきたわけじゃなくて、サビがあってスタジオで合わせながら“こんな感じ、こんな感じ”って言って作っていた曲だったかな。アレンジもそんなに凝ったことしてないし」

渡邊「基本のリズムだけ決まったらあとは早かった。すぐできた。だから、制作中の思い出とかは、無い」

――(笑)。

渡邊「“1,2,5(ワン、ツー、ファイブ/歌詞)”って何?ってみんなに週イチくらいで訊かれるんですけど。こじつけかもしれないけど、1234…って手順踏みたくない。12そのままドバーッみたいな勢いが出せたら良いなって。語感も気持ち良かったし」

――なるほど!

竹中「色々あったよね、“ワン、ツー、サン(3)”とか、それこそ“ワン、ツー、バーン”とか。母音をア(a)ーって伸ばしたいって言うから」

――歌詞で言うと、私はアルバム全体の中でこの曲の“大丈夫 君はすごい”って歌詞がいちばんすごいな って思ってるんですけど。

渡邊「初めて言われた」

竹中「ぜんぜん気にしてなかった」

渡邊「ちょっと恥ずかしいなとは思いましたよ。でもまぁいっかって。僕は自分の日記というか…まぁオナニーとまで言うと行きすぎてるけど、自分を吐き出すような作品をずっと書いていた。でも『SS』はコンセプトにのっとって作っていて、だから別に僕の歌じゃない。架空の物語があってその中に何かを入れればいいなってことだったから、自分が誰かに何かを言っている感覚がアルバムを通してあんまりない。だから恥ずかしいことも言えたんだろうなって」

2.夜桜

――2曲目が『夜桜』なんですけど。

渡邊「これできた時ねー、天才だなって思いました」

――(笑)。

渡邊「イントロを思いついて、寝る前にちょろっと録音しておいて、その時から良いなぁと思ってて。“桜っぽいじゃん”って、歌い出しからサビからそのまま作っていって“お! 春だ桜だ、もらったな!!”って思いましたね(笑)。一晩でした。こういう奇跡みたいな曲がたまにできるんです」

――他のお2人はそんな曲を聴いた時にどう感じました?

竹中「桜のイメージってあんまりなかったような気がして。“桜なんだよ”って説明されて、あ、桜なんだなって」

――(笑)。

渡邊「俺が勝手に1人でハマってて、2人はあんまり掴めてなかったような気がする」

竹中「これができた時にすごい喜んでたから、ああ嬉しそうだなって(笑)。だから僕はできるまでの過程より、音源になってライブでやってる今が最高潮かな。この曲はコーラスがガッツリあるから結構歌うし、それがすごく気持ちいい」

――今まさに育っている最中ですか?

齋藤「やってて楽しい曲ですね」

竹中「桜は散ったけど、ライブ中に桜が見えてたら良いなって思います」

――すごく幻想的な曲ですもんね。

渡邊「歌詞は悩みましたけどね、それこそレコーディング前日まで。イントロのイメージだけで書きたくて。サビの“会いに行きたい”は言葉と一緒にメロディも浮かんでたから、そこは固まりつつ合わせて埋めていく。結果ね、すごく良いと思うんですね。エロいしね。これはね、良くできました」

3.エクストラ・ライク

――3曲目が『エクストラ・ライク』なんですけど、この曲はもともと去年の秋に出た直也くんのソロアルバムに入っていた曲で。でもその時からまた歌詞も色々と変わったりして。この曲をバンドでやって、このアルバムに入れようってなったのはどういった経緯ですか?

渡邊「……いちばん赤裸々なラブソングを書いたなって実感があって。さっきこのアルバムは架空の物語だって言ったけど、この曲は割と渡邊直也の歌。非常に素に近い部分ができたから、それは1回出したいなって。コンセプトにも合うし、ゆったりとした雰囲気も良かったし。歌詞は納得いかなくて色々書き直して、正解かは分からないけど今の時点でいちばん良かったからいったんこうしましたね」

――3曲目ということで物語も進んできて、割と穏やかな景色を見せる曲だと思いますが。

渡邊「アルバムタイトルが『エクストラ・ライク』になるかもしれなかったくらい、割とタイトル曲なのかなって思っていて。『ロマンチック』みたいなシングル曲感はないけど、アルバムのタイトルトラックになりえる曲。だからジャケットのイメージはこの曲があったから出来たのかもしれない。この曲のムードが『SS』のムード」

竹中「この曲、良い曲なので。スタジオで弾き語りで聴かせてもらって“あ、良い曲だな!”って一聴でなるような曲って時々あって。『SS』だったらこの『エクストラ・ライク』がそういう曲。この曲はデモがそのまま来ました」

渡邊「ほぼ、もう完成形で渡しました。この曲を作ったのは秋とかだったんだけど、初夏っぽさもあるなと思っていて。『ロマンチック』は始まりだし、『夜桜』は春だし。時系列でいきたいなっていうのはあって、それだったら5月あたりのイメージだなって3曲目になりました」

4.246

――4曲目が『246』。

渡邊「『246』は入れるか迷ったんです」

――そうだったんですね。完全に流れの中にハマってるので意外です。

渡邊「これはバンドでやるとは思ってなかった曲です。1人で適当にやる曲かなって。最初はもっと重い曲が用意されてて。選択肢の中にね」

――ここってアルバムで転機の場所ですよね、物語として。

渡邊「『エクストラ・ライク』はもうあったから、同じように5分とかあるバラードとか重めの曲を入れたかったけど、そうするとメッセージが強すぎるというか、疲れるなと。もっとサラッとした曲ないかなって思ったらちょうど『246』があって。2分くらいで終わる曲だし、歌詞の内容も男女のことを歌っていたからちょうど良いのかもしれないなって。だから今、案外リアクションを貰ってて“おっ?”って感じ」

竹中「初めてライブでやる時も、“これ、ライブでやる曲か?”って思ってたんだけど、やってみたら意外と良い反応が返ってきたなって」

渡邊「歌詞が好き。『炎天下』もそうだけど、こういう地味なんだけど私小説っぽい歌詞が書けると良いなって。エモーショナルってたまに邪魔じゃないですか。うるせー、知らねぇよってなる。そういうのがあんまりないから良いなって。だからある意味『エクストラ・ライク』と対なのかもしれない。気分によっては『エクストラ・ライク』はうるさいかもしれないけど、『246』は別にいつでも聴ける」

――対って言葉が出たタイミングで言っちゃうと、『夜桜』とこのあとの『さよなら東京』も対だし、『ロマンチック』と最後の『エクス・ガールフレンド』は最強に対になってますよね。

渡邊「そうそうそう」

竹中「おもしろい!なんですかそれ?」

――え(笑)!?

渡邊「分かる分かる。『エクストラ・ライク』と『246』はたぶん点対照で、『ロマンチック』と『エクス・ガールフレンド』は両壁みたいな。『夜桜』と『さよなら東京』はそれぞれシングル曲感すごいし」

――竹中君が何とも言えない表情をしてるんですが(笑)。

竹中「いや、なんかそういう考え方が全然できてなくて。みんなすごいなって(笑)」

渡邊「バランス取れてるってことかな」

5.さよなら東京

――アルバムの中でいちばん古い曲ですか?

渡邊「そうそう」

――2014年の春にシングルで切っていて、でもその時から歌詞も変わったしコーラスも大胆に入ってアレンジもだいぶ変わったし。ライブで随分変化してきた曲だと思うんですけど。

渡邊「だから改めて収録したいなって。『SS』に入れるか結構迷ったけど、いずれ再録したかったから、入れるなら今だなと。正直言うと、アルバムの中でいちばん浮いているなとは思うけど。それは俺が聴きすぎているからそう思うのかもしれないけど」

――お客さんとしても確実にライブでいちばん聴いてきている曲でしょうしね。でも、アルバムの中であるべき場所に収まった感はありますけどね。

渡邊「逆に、この曲をはめるために物語を組んでいったみたいな。1~2曲目で盛り上がって、いちばんラブラブなのは『エクストラ・ライク』でしょ。その後『246』で独りになって、結局分かりあえないんだろうな…みたいなやるせない気分になっちゃって。もう行かなきゃ、お別れだねって」

――早い早い(笑)!! 『さよなら東京』は1年かけて随分変化していった曲だと思うけど、それはライブごとにこうした方が良いんじゃないかって話し合った感じ?

渡邊「全ての曲に対してもっとコーラスを入れようみたいな話になった時に、特に『さよなら東京』に入れてみようかなって。最初、オクターブ上のコーラスを入れようかみたいな話もあって、でもその時はしっくりこなくてやめたんだけど。ライブを重ねるうちにまた欲しくなっちゃって。結果、もうどんどん乗せちゃおう!ってなったら、ハマった。前までは寒色でしかなかった曲に、オレンジとか赤が射したみたいな。それこそ花がひとつ咲いたような」

竹中「久しぶりにシングルver.で聴いたら、粗いけどこれはこれでアリだなって思った。だから、見える景色が全然違う。MVは前のイメージで作ったから、このアルバムver.だともっと変わってくるんだろうなって。シングルでは<人混みがあるんだけど独りを感じる>『さよなら東京』だったけど、今回のバージョンだとあの人混みももっと違う見え方をするんだろうなって」

渡邊「なんだろうな、前よりも人に対して敵意がなくなったというか、そんなに独りよがりじゃなくなったと思うし。感傷に浸って今までやってきたけど、そういうのってあんまりカッコ良くないというか、別にそれは要らないんじゃないかと思い始めて。もっとフラットな気持で、自分はただ物語の語り部だっていう表現をしていければ良いんじゃないかなと」

6.エクス・ガールフレンド

――この曲を聴き終わった後に、すぐにまた『ロマンチック』を聴きたくなって。

渡邊「そうそうそう、いきたくなるでしょ? ループしたくなるでしょ!?」

――ループしたくなる!

渡邊「そうなんです!!」

――他の2人がすごく怪訝な顔をしているんですけど(笑)。

竹中「いや、それはなんとなく分かりますよ。パッケージされるまで気付かなかったけど(笑)」

渡邊「3~5曲目が重くなっちゃうから、最後は明るくしたいなっていうのがずっとあって。軽く終わらしたいなって」

竹中「これはいちばん直近に出来た曲だよね。スタジオ1回、2回くらいで」

――この曲はラストに入れるって決めて作った曲ですか?

渡邊「うん、歌詞の内容もそれで合わせにいったというか。最後の1話書き加えますかって感じで、即できた」

――あ、別れちゃうんだって思いましたけど。半年で(笑)。

渡邊「『さよなら東京』がもっとラブラブな曲だったら別れてなかった。この流れでもう“さよなら!!”って言っちゃってるよコレって思って、別れちゃった。ただねぇ、あんまり別れたとは思ってないんだよね。一時の別れのニュアンスだと思っていて。じゃあこの後どうなるんだろうっていうのを残せたらいいなと。エグい解釈するとどんどんエグくなっていくけど、アルバム全体でも半分以上セックスの歌だと思っていて。最初は“これからも心の奥のmy girlfriend”だったのを“これからも身体の奥のmy girlfriend”に変えたのも、そういう危ういニュアンスを残しておきたかった。これから秋冬に向かって、じゃあどうなるのかなっていう。それは俺もまだ分からないけど、振り幅を持たせておきたいなって」

――そう、今回は春夏盤ですけど、秋冬盤の構想もあるんですよね?

渡邊「作るってことしか決めてないです。まだ白紙」

竹中「別れても物語は終わらないですからね」

齋藤「ドラマの最終話の最後で再会しちゃうみたいなね」

渡邊「“また会ったね~”みたいなところから始まるかもしれないし、“俺は独りだ…”みたいな感じになるかもしれない。で、最後はどうなるか本当に分からない。だから自分も楽しみにしてるし、みんなもどうなるのかをドラマの続きを楽しみにするように待っていてもらえたら良いなって」

◆渡邊直也がこういう風に思っていることを上手に伝えるためのバンドがBlueglue、そのための3人。

――『SS』、作って感じたこと、完成して思うことってありますか?

渡邊「『AfterDark,Sunlight』ってミニアルバムを以前作ったけど、それは溜まった曲をまとめてみたら良い感じになった。僕達の青春の光と影で、あれもすごい充実感があったんだけど。でも、そういう自分たちのエモさをまとめるのはもういいかと。こういうコンセプトを決めて作ったものは初めてで、作品として完成させることができて良かったなと思っています」

――その『AfterDark,Sunlight』以来のミニアルバムなので、随分と久しぶりですよね。

渡邊「2年ぶりかな。ずっと迷ってて。そこで“女の子が好きだ、そういうアルバムを作ろう!”ってなってこれができた。自分から距離があるアルバムで、でもその中に自分の言いたいことも入ってる。みんなと一緒に楽しめるものにもなったと思ってる。もっと広まれば良いなと思うし、次の作品へのプレッシャーも大きくなったと思う。今まででいちばん色んな人に聴いてもらえてる実感があるから、裏切りたくないし。みんなを巻き込んで、一緒にこの物語を膨らませていけたらなと思えた。だからこれは非常に、良いことを始められたなと思います」

竹中「曲だけ聴いたら、単純に今までより明るくなったなって。それこそ彼(渡邊)が作っているので、情けないところとかしみったれたところとかいくらでもあるんですけど、総じてあんまり内に籠ってないというか。さっき自分から距離を置いた作品だって言いましたけど、単純に外を向いているからこそたくさんの人に聴いてもらえるような。『SS』で初めてBlueglueに出会ってくれた人に、どんなバンドで何をやりたいのかを分かってもらえるようなアルバムになったなって思います。今までにない広がり方をしている、こんなに声が返ってくるんだっていうのが嬉しかったですね」

齋藤「歌詞とかも抽象的な歌詞がだいぶ減ってきたので、とても分かりやすくなって良いと思いました。開けた1枚ができて良かったです」

渡邊「無駄な熱を排除して、サラッと一言喋っただけで何が言えるのか。自分はこうだーって主張するんじゃなくて、自分がちゃんと生きている中でポロっと出てきたものだけを曲にすれば充分過ぎるんだなって」

――ああ。

竹中「それがすごいなって思います。僕にはそれができない。だから、渡邊直也がこういう風に思っていることを上手に伝えるためのバンドがBlueglueだって、今思いました。そのための3人なんで」

――なるほどね!

渡邊「俺1人でやるとコッテコテになるからね。ハタチとかの頃は老けて見られたかったし、イケてる風になりたかった。そうやって背伸びした分でいくらかは自分のものになった部分もあるんだろうけど、そのままじゃないと意味が無い。本当の部分だけで勝負できないならやめればいいじゃん。頑張らなくなった。それは努力してないとかじゃなくて。けっきょく自分たちはカッコ良くないっていうのはもう分かったし、天才でもない。だから今回、軽くできたのは良かった。でもその分、次はちょっとズンって重みのあるものが出せたらいい。曲調とかは軽い感じでもね、そこをもっと深く追求できればいいなと思う。だから期待して欲しいし、楽しみにしておいて欲しいなと 思います 」■

===Blueglue=== HP⇒http://blueglue.syncl.jp/

Twitter⇒@Blueglue_says

『SS』通販⇒GARAGE 2F SHOP ===Live info===

5/27(水)新宿LOFT BAR STAGE

7/12(日)柏DOMe

7/17(金)新潟GOLDENPIGS BLACK

7/18(土)下北沢GARAGE 8/21(金)下北沢GARAGE Blueglue presents“さよならエクス・ガールフレンド”

収録日:2015年5月2日17:00~


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