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だて×つるや②


≪お話のお相手≫だてさん…栃木県出身、栃木県在住の20代の女性。2015年10月10日に初めての自主企画を地元・宇都宮のライブハウスHELLO DOLLYにて開催する。様々なイベントのフライヤーデザインも手掛ける。

2015年9月5日(土)17:00~ @神奈川県横浜市

※前回2014年1月の記事はこちら

■イベントTwitter 邂逅

 

――前回お話ししてくれた時に“イベントをやりたい”って話してくれたのが1年半くらい前かな。
 

「ですね。あれから1年間、諸々勉強をしました。宇都宮のバンドのこととか」


――まず、宇都宮でイベントをやるっていうことにこだわりがあったんですよね。


「はい。自分は栃木県出身・在住なんですけど、お客である自分が東京にばっかりライブを観に行っている現状に悔しさもあったし、都内のバンドに関しては都内でしかライブをやらないのはもったいないよっていう思いがあった。一方で宇都宮にも負けてないバンドがたくさんいるなって思ったんです。だから双方のバンドを宇都宮で観てもらえる場所を作れないかなって思って」


――それでこの5組(Blueglue,TRUMAN,横田悠二,GLORY Hz,SheepAlone)が出演することになったというのはどういう経緯なんでしょう?


「そもそもは私が2014年の12月に初めてTRUMANを下北沢で観たんですね。TRUMAN自体はその年の秋に結成された本当に始まったばかりのバンドだったんですけど、ボーカルの小宮くんのことは以前のバンドの時から知っていたんです。そのTRUMANのライブが本当に良くて。終演後に小宮くんと喋ってて、“宇都宮きてよ”って話を軽くしたんですよ。したら、その次にBluglueのイベントで会った時に小宮くんがリズム隊の2人に“この人が宇都宮呼んでくれるから!”って私のことを紹介して“私がやるの!??”って話になって(笑)」

 

――(笑)。


「その時は“私にそういう力があるならやりたいけどねー、はははー(笑)”みたいな話をしてたのに、その日のイベントの終演後にはBlueglueにも“宇都宮でイベントやるので出て下さい”ってオファーしていたという(笑)」


――本当に勢いって大事だよね(笑)。


「それで年が明けて2015年1月に新代田crossingで横田さんの弾き語りがあったんです。横田さんを初めて観たのは2014年だったんですけど、宇都宮で活動されている方なのでそれ以前からお名前だけは知っていたんですよね。それでいざ初めて観たら、すごい元気いっぱいにお客さんを巻き込んでいくような方で…アコギ1本の弾き語りだとしっとり歌い上げるのを想像すると思うんですけど、ぜんぜん違うんです。パーティー男ですね(笑)。それで“こんな人いるんだ!!”ってすごく印象に残っていて。だから横田さんには絶対に出て頂きたいって思っていたので、オファーさせてもらいました。楽しいお兄さんです、本当に」


――宇都宮からはあと2組、GLORY HzとSheepAloneが出演しますね。


「宇都宮のバンドをブッキングするにあたっては、会場となるライブハウスHELLO DOLLYのブッキングをされているタカヒロさんに相談をしたんですね。そこで紹介して頂いたのがGLORY Hzです」


――今回のイベントが繋いだ縁なんだね。かなり若いバンドだよね?


「メンバーが20、21歳のバンドですね。その時点ではまだライブを観ていない状態だったんですけどYouTubeで楽曲を聴いて、その日の夜には連絡を取ってました(笑)。特に彼らと同年代の子たちに観て欲しいなって思いますし、これからが楽しみなバンドなのでどんどん宇都宮から出ていって欲しいなって思います」


――最後に出演発表になったのがSheepAlone。


「このバンドは去年の11月にHELLO DOLLYにフェチというバンドを観に行って、その時に初めて観たバンドなんですよね。あの、メンバー全員が黒い衣装を着ていて」


――そういう感じなんだ!

「そうなんですよ(笑)。演奏もすごい上手くて…その時1度しか観たことなくて、でもずっともう1度観たいなぁと思っていて。“それなら出てもらえばいいじゃん!”と思って(笑)」


――なるほど(笑)。


「全体的に声が歪んでいるイメージのバンドで、ご本人たちもTwitterで“爽やかなバンドの中で葬式のようなライブをします”って仰っていたんですけど(笑)。いやでもすごいカッコいいので是非出て頂きたくて」


――改めてになりますけど、東京のバンドについても紹介して頂けますか?


「Blueglueを初めて観たのは2013年の夏だったんですけど、その後に『さよなら東京』という曲を聴いて一気に好きになって、その時出ていたCDを全部買いました(笑)。出演を依頼した時からまたライブがけっこう変わっていてキラッキラですよね、今。めっちゃ楽しいです。カッコ良すぎて笑っちゃうみたいな(笑)。TRUMANも最初に企画の話をした時からメンバーが変わっているんですけど、本当に良い楽曲とカッコ良いライブをするので宇都宮の人たちに是非観てもらいたいです。そもそも小宮くんが言ってくれなかったらこのイベントはあり得なかったので。で、共通しているのは最初ライブを観た時はお目当てのバンドじゃなかったんです」


――他のバンドを観に行ったライブで偶然出会ったバンドなんだよね。


「そうなんです。だから、そういう出会いのきっかけを自分でも作れないかなぁと思ったんです。私が感動したのが、今年の4月に宇都宮で開催されたTOKYO KAIDOというサーキットイベントで、もちろん国内外著名なアーティストも出演してくれていたんですけど、ほぼほぼ地元のアーティストで出演者が占められていて。どの時間帯どの会場も殆どパンパンみたいな。宇都宮でこんな光景が観れるなんてって思ったんです。その後5月にアフターパーティーのライブで主催の方に“東京に行かないとこういう体験はできないと思ってました”ってお伝えしたら“できるんだよ、ここでも!”ってとてもアツイお話をして下さって。だから、ささやかでもそういうきっかけになれたら嬉しいなぁと思って」


――県内外それぞれのお客さんにとって、今まで知らなかった音楽に触れられるような出演陣になっていると思います。


「宇都宮の方で、私みたいに東京に行かないと良いバンド観れないって思っていたら宇都宮にも良いバンドたくさんいるぞって知ってもらいたいですし、HELLO DOLLYがとても素敵な場所なので来てもらいたいなって。ユニオン通りっていう商店街の中にあるんです。私が小さい頃はそこは治安が悪いから行っちゃダメって言われてたんですけど、でも最近は栃木の原宿を目指してるらしくて(笑)」


――意識高い(笑)。


「だから最近はすごいおしゃれな感じになってきているので、県内の人でもまだ治安の悪いイメージがあれば覆しに来てもらえればなと(笑)。お酒の種類も豊富なライブハウスなので、大人の方はそれも楽しみにして頂ければ。県外の方も栃木に足を運ぶきっかけにしてもらって、この機会に足を延ばして日光とか宇都宮の餃子とか、栃木の観光を楽しんでもらえれば良いなって思います。私はライブハウスの人でもバンドの人でもなくて、ただただ音楽が好きなだけの人なんですけど、とにかくきっかけになれば良いなと思って企画をやります。この5組の組み合わせはこの日のこの企画でしかあり得ないと思うので。10月10日、大安です。色んなイベントがあると思うし、どこも最高になると思います。だから、HELLO DOLLYも最高になります。よろしくお願いします!!」■

 

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